【珍しくておいしい野菜】飢饉を救った野菜「のらぼう菜」

【珍しくておいしい野菜】飢饉を救った野菜「のらぼう菜」

飢饉を救った野菜「のらぼう菜」とは

もともとは西東京のあきる野市から青梅市、埼玉県の飯能市、日高市周辺に古くから伝わる、アブラナ科の野菜で、菜花のようにトウ立ちした部分を摘み取って食べる「かき菜」の一種です。

 

あきる野市の子生(こやす)神社には「野良坊菜之碑」があり、江戸時代中期に領主が栽培を推奨し、天明・天保の大飢餓に人々の命を救った事が刻まれています。

 

くせが少なく甘みがあるのが特長で、今でもかき菜類の中では「のらぼう菜が最もおいしい」という方が多くいます。
おひたしや胡麻和え、炒め物など、菜花と同じようにお召し上がりください。

 

おすすめの食べ方「のらぼう菜の煮びたし」

※写真はイメージです

材料(つくりやすい量)

  • のらぼう菜 150g
  • 油揚げ 2枚
  • A
    だし汁 200cc
    醤油 25ml
    みりん 25ml

つくり方

  1. のらぼう菜は3cmの長さに切り、茎と葉に分ける。油揚げは短冊切りにする。
  2. 鍋でAを沸騰させたら油揚げを入れ、少し経ったらのらぼう菜の茎を加える。
  3. 1分くらいしたら葉を加えて煮汁に浸かるよう押さえ、しんなりしたら完成。

◎味噌汁の具、マヨネーズ和え、漬けものにもおすすめです

 

のらぼう菜の産地、珍しさ

生産地:埼玉、神奈川 ほか
区分:伝統
愛づらし度:50(100が最高)

 

見て楽しく、知って楽しく、食べておいしい「いと愛づらし名菜百選」

名前の由来は、「珍しい」と、すばらしさを意味する古語の「めづらし」をかけ合わせたもの。
その名のとおり、

  1. これまで見たことや食べたことのない珍しい野菜
  2. 各地方に伝わる伝統野菜
  3. 形自体が面白く、学術的重要性が高いと思われる野菜(実はこうなっているんだーと感心してしまう野菜)

を基準に選定をおこないます。

「この野菜は…」と話したり思いを馳せたり。ぜひ食卓でお楽しみください。

 

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