2018年5月31日
【珍しくておいしい野菜】芳香青皮甘栗南瓜(ほうこう あおかわ あまぐり かぼちゃ)は自家採種ができる貴重な品種

つるんとした皮と、ほどよいホクホク感
別名「東京かぼちゃ」。皮がやや灰色がかった緑色、粉質で甘味のある西洋かぼちゃです。
一般的なかぼちゃに比べて収量が少ないですが、自家採種ができる貴重な品種です。
東洋かぼちゃは江戸時代初期に日本に入ってきた品種で、甘味が少なくねっとり柔らかな肉質が特徴。
醤油との相性が良く、煮物に重宝されてきました。
その後、江戸末期になり導入されたのが西洋かぼちゃです。
甘味が強く、ホクホクとした粉質の西洋種は、食生活の洋風化や嗜好の変化と共に好まれるようになり、昭和40年代以降急速に普及しました。
現在はより粉質な「えびす」が主流になっています。
おすすめレシピ「芳香青皮甘栗南瓜のポタージュ」
※写真はイメージです
材料(2人分)
- 芳香青皮甘栗南瓜 200g
- 玉ねぎ 1/4個
- バター 10g
- 水 180cc
- 牛乳 250ml
- 野菜ブイヨン 1袋
つくり方
- 南瓜は種とワタ(気になる方は皮も)を取り、ラップをして電子レンジで柔らかくなるまで加熱する(500wで5分程度)
- 鍋にバターを溶かして玉ねぎを炒め、火が通ったら南瓜、水、ブイヨンを加えて5分煮る
- 粗熱がとれたらなめらかになるまでミキサーにかけて大まかに鍋に戻す。ミキサーに残ったピューレに牛乳を加えて混ぜ、鍋に加える
- よく混ぜながら弱火で加熱したらできあがり
◎夏は冷やしてもおいしいです
芳香青皮甘栗南瓜の産地、珍しさ
生産地:長崎
区分:伝統
愛づらし度:30(100が最高)
見て楽しく、知って楽しく、食べておいしい「いと愛づらし名菜百選」
名前の由来は、「珍しい」と、すばらしさを意味する古語の「めづらし」をかけ合わせたもの。
その名のとおり、
- これまで見たことや食べたことのない珍しい野菜
- 各地方に伝わる伝統野菜
- 形自体が面白く、学術的重要性が高いと思われる野菜(実はこうなっているんだーと感心してしまう野菜)
を基準に選定をおこないます。
「この野菜は…」と話したり思いを馳せたり。ぜひ食卓でお楽しみください。
レシピつきでお届け「いと愛づらし野菜セット」はこちらから。