2018年4月5日
【珍しくておいしい野菜】野菜炒めや鍋物にも使える「大型山東菜」

うぐいす色をしたアクの少ない菜っ葉
江戸時代に中国から日本へ伝わった非結球白菜の若採り菜。
葉が薄緑色でやわらかいのが特長です。
現在では冬でも様々な青菜が栽培できるようになりましたが、昔は重宝されており、群馬県太田市の長楽寺に残された戦国時代の日記には、当時の食事の献立として山東菜がしばしば登場しています。
汁の実、お浸し、ごま和えなど冬場の庶民の食生活には欠かせない野菜でした。
生産者がおすすめする食べ方は、あたたかいお浸し。
「おすすめはお浸し!と言うのはちょっと気が引けますが、農家のお嫁さんは、働く女性と同じく、畑から帰ったら短時間で食事の準備をするのでお浸しも立派なおかずなのです(笑)。大型山東菜は、アクが少ないので茹でた後、水にさらさないであたたかい内に食べた方がおいしいと思います。」
おすすめレシピ「大型山東菜のあたたかいお浸し」
※写真はイメージです
材料(2人分)
- 大型山東菜 100g
- 塩
- かつお節
- 醤油
つくり方
- 塩を入れたたっぷりのお湯を沸騰させ、大型山東菜を入れてさっと茹でる。水には取らず、そのまま食べやすい大きさに切る(熱いので気をつけて)
- 軽く水気を絞って器に盛り、かつお節、醤油をかけてできあがり
◎野菜炒めや鍋物など、白菜と同様の調理方法でもお使いいただけます
大型山東菜の産地、珍しさ
生産地:群馬、徳島
区分:伝統
愛づらし度:30(100が最高)
見て楽しく、知って楽しく、食べておいしい「いと愛づらし名菜百選」
名前の由来は、「珍しい」と、すばらしさを意味する古語の「めづらし」をかけ合わせたもの。
その名のとおり、
- これまで見たことや食べたことのない珍しい野菜
- 各地方に伝わる伝統野菜
- 形自体が面白く、学術的重要性が高いと思われる野菜(実はこうなっているんだーと感心してしまう野菜)
を基準に選定をおこないます。
「この野菜は…」と話したり思いを馳せたり。ぜひ食卓でお楽しみください。
レシピつきでお届け「いと愛づらし野菜セット」はこちらから。