2018年6月7日
【珍しくておいしい野菜】自然がつくりだした芸術品!「相模半白(さがみはんじろ)きゅうり」

希少になった黒イボ品種
相模半白きゅうりは、昭和2年に神奈川県農業試験場で開発されたきゅうりです。
寒い時期でも育ちやすかったことが当時としては画期的で広く栽培されました。
魅力は、なんといってもその姿です。たっぷりと丸みを帯びた形に加え、皮の色が半分は濃い緑色、あと半分は薄い緑色をした美しいきゅうり。まさに自然がつくり出した芸術品です。
現在、きゅうりの品種は、ピカピカで濃い緑色をした見た目に良く改良されたものばかりです。
しかし、昔はイボがたくさんあるものやシワが寄ったもの、ブルームと呼ばれる白い粉が表面についたものなど、見た目に悪いものや鮮度が悪いと思われてしまうもの、ブルームを農薬と間違えられてしまうことが多くありました。
中でも、相模半白きゅうりのようなイボが黒い品種は見た目に悪いと敬遠されてしまったため、希少な品種となっています。
現在主流の品種に比べると、皮が薄く果肉が硬いのが特長で、漬け物に向いています。
おすすめレシピ「ぬか漬け」
※写真はイメージです
糠漬けがおすすめです。シャキシャキとした歯切れの良さをお楽しみ下さい。
その他、普通のきゅうり同様にお使い下さい。
相模半白(さがみはんじろ)きゅうりの産地、珍しさ
生産地:神奈川、奈良
区分:伝統
愛づらし度:50(100が最高)
見て楽しく、知って楽しく、食べておいしい「いと愛づらし名菜百選」
名前の由来は、「珍しい」と、すばらしさを意味する古語の「めづらし」をかけ合わせたもの。
その名のとおり、
- これまで見たことや食べたことのない珍しい野菜
- 各地方に伝わる伝統野菜
- 形自体が面白く、学術的重要性が高いと思われる野菜(実はこうなっているんだーと感心してしまう野菜)
を基準に選定をおこないます。
「この野菜は…」と話したり思いを馳せたり。ぜひ食卓でお楽しみください。
レシピつきでお届け「いと愛づらし野菜セット」はこちらから。