おせちの中身ってどうすればいい?種類とそれぞれの意味について

年末が近づいてくると、頭の中はクリスマスや大掃除、年賀状作り等、やらなくてはいけないことでいっぱいになってしまいますよね。
しかし、考えなくてはいけないのはそれだけではありません。年が明けるとお正月。お正月に欠かせないのがおせち料理ですね。年末になると慌ただしくなってしまうので、今のうちからおせち料理の計画を立てて準備しておきましょう。
まずは、お重に何を入れるのか、そのメニューを決めていきます。とはいえ、1年に1回のことですので「おせちの中身って何があったっけ?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。そんな方のために、ここではおせち料理の種類を紹介していきます。種類ごとにそれぞれの意味についても説明していきますので、これを参考におせち料理のメニューを決めてみてください。
おせち料理の種類とそれぞれの意味
早速、おせち料理の種類とそれぞれの意味を見ていきましょう。
■伊達巻(だてまき)
伊達者(しゃれた身なりの人)が着ていた着物と似ていることから伊達巻と呼ばれるようになりました。文書や絵などの巻物をイメージさせる巻いた形は、学問成就や文化の繁栄を願う意味が込められています。
■錦卵(にしきたまご)
錦卵は、卵の黄身と白身を分けて調理します。その見た目が高級な絹織物の「錦」で使われる糸の色(金色と銀色)の「二色」に見えることから、錦卵と呼ばれています。金と銀で織られた「錦」は財宝に通じ、縁起がよいものとされています。また、「二色」と「錦」の語呂合わせにもなっています。
■栗きんとん
山の幸の代表格、栗。「勝ち栗」と言われ、昔から出陣の際や勝利の祝いの席で食べられていました。 それに加え、金色に輝く栗きんとんが金銀財宝を連想させることから、豊かな1年を願う意味が込められています。
■田作り(たづくり)
田作りとは、カタクチイワシの乾物を甘辛く煮たもののことです。昔はイワシを田植えの肥料として使っていたことから、田作りと呼んでいます。五穀豊穣を願う代表的な一品です。黒豆・数の子とともに、祝い肴3種に挙げられています。
■たたきごぼう
ごぼうは地中にしっかりと根を張ることから、家業が土地に根付くことを願う意味が込められています。
■紅白かまぼこ
色や形が日の出に似ていることから、新年のお祝いの席に適した一品です。赤色がめでたさ・慶び・魔除けを表し、白色が清浄・神聖を表しています。
■黒豆
真っ黒になるまで「まめに(真面目に)」働けるようにと、健康への願いが込められています。田作り・数の子とともに、祝い肴3種に挙げられています。
■昆布巻き
昆布は「よろこぶ」という言葉にかけて、縁起がよいものとされています。また、「子生」という字を当てられることから、子孫繁栄の願いが込められています。
■数の子
数の子はニシンの卵であること・卵が数多くついていることから、二親(ニシン)から多くの子ができますようにという、子孫繁栄の願いが込められています。また、田作り・黒豆とともに、祝い肴3種に挙げられています。
■えび
えびのように、ひげが伸びて腰が曲がるまで長生きできるようにという願いが込められています。
■ぶり
ぶりは成長するごとに名前が変わり 、一番大きくなったときにぶりという呼び名になります。このように名前が変わっていく魚を出世魚と呼びます。立身出世の願いを込めてお重にぶりが入れられるのです。
■鯛
鯛は、「めでたい」という言葉にかけています。祝いの席に適した、縁起のよい魚と言えるでしょう。
■紅白なます
祝い事の際に贈るものには紅白の水引 (みずひき)を使いますよね。紅白なますの色や形が、紅白の水引に見えることから、縁起のよいものとされています。
■れんこん
いくつも穴が開いていることから、見通しのよい1年を願う意味が込められています。
■里芋
里芋は、種芋を植えると子芋が多くつきます。そのことから、子孫繁栄の意味が込められています。
■筑前煮(ちくぜんに)
多くの食材を一緒に煮ることから、家族が一緒に仲良くいられるようにという願いが込められています。
お重への詰め方
ここまで紹介したおせち料理は、めでたいことを重ねるという願いを込めてお重に詰めていきます。
お重の呼び方は上から「一の重」、「二の重」、「三の重」、「与(よ)の重」です。地域や家庭によって詰め方の違いはありますが、一般的には以下のような詰め方になります。
■一の重
伊達巻・栗きんとん・田作り・紅白かまぼこ・黒豆・数の子など、「祝い肴」や「口取り」と呼ばれる料理を詰めます。
■二の重
えびや鯛など、縁起のよい海の幸を中心に「焼き物」の料理を詰めていきます。
■三の重
れんこんの酢の物や紅白なますなど、「酢の物」の料理を詰めていきます。
■与の重
筑前煮などの「煮物」を詰めていきます。
三段のお重の場合には、「二の重」に焼き物に加えて酢の物を入れ、「三の重」には煮物を詰めます。
以上、おせち料理の種類とそれぞれの意味を紹介してきました。ここで説明したように、お重に入っている料理にはそれぞれに意味があり、願いが込められています。おせち料理を食べるときには、家族にそれぞれの意味や願いをお伝えしてみてください。
また、「作る時間がないけれどおせち料理は食べたい」、「自分で作るものよりもおいしいおせち料理を食べたい」と考えている方もいらっしゃるかもしれません。そんな方はおせち料理を買ってみてはいかがでしょうか。
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