家族応援エッセイ「陣痛から出産までのサポート」

らでぃっしゅぼーやスタッフによる家族応援エッセイです。
第1回:家族応援エッセイ。子育ては「正解はない」からスタートしましょう。
それぞれの子育てをご紹介します。
妊娠・・・陣痛、いよいよ出産の時! 男性は?
出産において、女の人の一番のがんばり時といえる陣痛中。
臨月クラスでは夫からのサポートとして、
「妻がリラックスできる環境を整備してあげること。妊娠期間中に、どんな音楽を聴くとゆったりとできるか、どんな香りが好きか、など話し合っておくといいですね」とお伝えすることがあります。
しかし気合いを入れて分娩室に臨んだ夫は、お産のクライマックスが近づく妻から、感謝されるというより、
「いっそやめて〜」「近づかないで」などと言われることもしばしばのようです。
陣痛緩和のマッサージのひとつ、「テニスボールで背中をコロコロする」という方法を実践してもらったある女性は、「張り切ってマッサージしてくれたようで、夫の手の皮がむけていて驚きました」とおっしゃっていました。
一生懸命尽くしてくれた夫に対して妻からは「それほどやってくれたとは気づかなかった」という声が多いのも事実です。
男性陣の努力はその場では報われないこともあるのでしょうが、のちのち家族の楽しい(哀しい?)エピソードとして語り継がれるはずです。その時には、女性陣からの「あの時はありがとうね」という言葉もぜひ添えてくださいね。
自分に何ができるだろうと迷っている男性の皆さん、立会い出産において「いてくれること、それだけで助けになる」つまりは、いてくれる安心感で余計な緊張がほぐれることが大きなサポートになる、ということはぜひ覚えていてください。
リラックスマッサージ「肩ぐるぐる」ご紹介
ペアで行ないます。1人は横向きに寝ます。頭は枕などして。
相手の方は寝ている方の背中側に座り、肩から二の腕を手を組んだ両腕ではさみます。はさんだ肩を寝ている方の耳側へゆっくりと持ち上げ、次に腰のほうにゆっくりぐぐーっと引き下げます。
それから大きくゆっくり右まわしで5回、左回しで5回。肩甲骨まわりから首にかけての僧帽筋をほぐすことで、首や肩の凝りを軽減。血流をよくします。
島田晶子(しまだ・あきこ)
らでぃっしゅぼーやスタッフ。両親学級やベビーマッサージ教室講師として活躍し、女性の心と体の健康をサポートしている。