妊活も温活で。身体を整えることから始めましょう。

妊活も温活で。身体を整えることから始めましょう。

東洋医学の基本は、日々の「ご自愛」です。

心がけから始める健やかな身体とこころの整え方を均整師の中野史朗さんがやさしくガイドします。

 

東洋医学で不妊は改善できますか?というご相談をよくいただきます。

 

私は、「神様がお決めになることですから」と前置きさせていただきながら、身体を整えることから始めませんか、というお話をします。

 

特別な方法がある訳ではなく、他の不調と同じように身体を整えることがとても大事です。十月十日もの間お腹の中で過ごす赤ちゃんにとって居心地の良い身体、特に子宮がフワッと柔らかくなることが大事ではないでしょうか。

 

妊娠と出産ためにはお母さん自身が自分の身体を居心地が良い、と感じなければなりません。

 

不妊の方のお身体は、お腹を押さえると硬くて痛みがあります。お腹の硬さは東洋医学では内臓の働きと循環があまり良くない、と考えます。

 

解剖学的に子宮とダイレクトに繋がる大事なお尻の筋肉も凝っていたり、骨盤や股関節の動きが 悪く下半身の血液やリンパ液の流れを滞らせている場合もあります。その結果、温かい血液が子宮や卵巣に十分届かなくなる、と考えます。

 

さらには肩や首の凝り、生理痛などお世辞にも調子が良い、という方はあまり多くありません。

 

まず、冷やさないようにすることをおすすめしています。下半身、特に足首は大事なので絶対に冷やさないように。毎日ゆっくり湯船に入りましょう。頭や身体を洗っている時は少し熱めのお湯を用意して足湯をしても良いと思います。

 

パソコンとにらめっこの方は目を温めてください。

 

目の疲れは自律神経のバランスを崩す原因となります。

 

また、身体を積極的に使いましょう。特に歩くことはおすすめです。出来れば階段を使うようにします。寝る前の時間に下半身、特に内腿を良く伸ばすようなストレッチをしてみてください。

 

甘いものと乳製品はなるべく控えましょう。

 

自然出産の助産院では子宮が硬くなる、と厳禁にする所もあります。和食中心の食生活を心がけてください。

 

これらをお母さんと赤ちゃんにとって居心地のよい身体をつくる参考に、生活の中に取り入れてみてください。

 

寝るときも温活

不妊の温活イメージ

寝るときはホットパックなどを用意して下腹部やお尻 (ちょうどポケットがある所)、内股を渇めてください。

※ドラッグストアなどで売っている、電子レンジで 温められるタイプのホットパックを利用してください。

 

二人で仲良くマッサージ

2人でマッサージイメージ

横になってパートナーに内腿を手でマッサージしてもらったり婦人科の調子の悪い方は足の小指が硬い場合が多いので、小指をマッサージしたりぐるぐる回してもらってください。

 


 

中野史朗(なかのしろう)

均整師・整体師。東京・品川区の治療院「開音堂」で多くの患者さんと向き合う。均整術、鍼灸のほかオステオパシーの研究や通訳・翻訳も手がける。お子さんに怖がられないよう、白衣を着ないのがポリシー。著書に『からだをほぐす こころをゆるめる』(説話社刊)