家族応援エッセイ。子育ては「正解はない」からスタートしましょう。

家族応援エッセイ。子育ては「正解はない」からスタートしましょう。

子育ては、日々試行錯誤の連続ですよね。不安やとまどい、気がかりや悩みも尽きないもの。

でも、それ以上に子どもが与えてくれる喜びや感動は、何にもかえがたいものです。

子育てって人それぞれでいいんだと思ってもらえるような家族応援エッセイです。

 

「正解はない」からのスタート

助産院で働く友人から「完全母乳育児を目指していた女性が、ミルク混合になってものすごく落ち込んでいる」と聞いたことがあります。

 

「自然なお産をしたい」「母乳育児をがんばりたい」と、自分なりのプランを練りに練ったのに現実は違ってしまった、私に落ち度があったのでは?なんて、「できなかった私」にダメ出ししていないといいなと思います。

 

子育てにまつわるさまざまな情報が入手しやすい現在においては、不安を拭う指標を得られる一方で、その情報と違うわが子や自分に焦りを感じてしまうこともあるかもしれません。それは子育てのどのステージでもついてまわってしまうでしょう。

 

かの友人は「私も助産院で産んでぜったい母乳育児ってこだわっていたけど、いまならミルクでも母乳でもOKだなって思える。自分にダメ出しして子育ての最初から自信をなくしてしまうことのほうがもったいないよ」と言っていました。

そう、「もったいない」のです。

 

焦ってしまっても、私ってダメだって思ってしまっても、まずは「あ、私いま焦ってるんだな」「ダメだなって思ってるんだな」とつぶやいてみる。そう、客観視です。そして、「私はどういう状況だと心地いいと感じるのかな」と、自身の気持ちを選択肢にいれてみてはいかがでしょう?

 

食べ物や映画や音楽の好みのように、子育ての好み、子育ちの好みもたくさんのタイプがあるのだと思います。どうぞたくさんの「何となくいいな」ということをお子さんと一緒に心の引き出しに貯めていってみてください。

 

背中のなでおろし

 

赤ちゃんやお子さんにうつぶせになってもらい、首の付け根からお尻にむかって左右の手のひらを交互にスーっとなでおろしていきます。大人同士なら、椅子に横向きに座ってもらい、両手を左右の肩に置く。大きく息を吸って、はぁーっと相手が深く吐くのに合わせ両手を腰に向かってなでおろします。「胸をなでおろす」という言葉があるように気持ちをホッとさせてくれます。 首の付け根から お尻にむかって左右の手のひらを 交互にスーっと なでおろします。

 

子育てに「正解はない」からスタートしましょう。

 


 

島田晶子(しまだ・あきこ)

 

らでぃっしゅぼーやスタッフ。両親学級やベビーマッサージ教室講師として活躍し、女性の心と体の健康をサポートしている。