北海道産の秋鮭の価格がちょっと高いのはなぜ?

北海道石狩市で北海道産の天然鮭にこだわり、昔ながらの伝統製法を守り続ける佐藤水産。
天然鮭が美味しい理由を「教えて佐藤水産さん!北海道産の天然鮭がおいしい理由」でご紹介しました。
今回も佐藤水産のこだわりをお届けします。
北海道産の秋鮭がちょっと高いのはなぜ?
近年、北海道産秋鮭が高くなっています。その背景には世界的な需要の高まりがあります。
欧米では天然物を「ワイルド」、養殖物を「ファーム」と呼び、天然鮭のほうが人気です。
中国への輸出も増えており、どうしても価格が上がってしまうのです。
それでも佐藤水産は北海道産の秋鮭にこだわり、昭和41年以来、石狩で揚がった鮭は100%仕入れています。
それがおいしくて安全だからというのはもちろんですが、それだけではありません。北海道で獲れる白鮭は10万トンを超えます。
仮に日本で食糧危機が起きたときに、自給可能な食材のひとつとして守っていきたい。せっかく日本で獲れるものは国内で消費させたいと考えています。
なぜ鮭は一年中出回るのか
佐藤水産では、秋の鮭漁のシーズンに1年分を一気に買い付け、贈答用、切身用、フレーク用などにグレード分けをして冷凍保存します。
こうすることで年間を通して、同じおいしさの商品がお届けできるのです。
日本人はどのくらい鮭を食べている?
世界に流通する300万トンのうち40〜45万トンが日本で消費されています。いかに日本人が鮭好きか分かりますね。
ところが、これまではほとんど日本が輸入していたチリ産の銀鮭やアラスカ産の紅鮭も、最近では日本の商社が買い負けすることも。
欧米人がヘルシーな魚を食べるようになったのが一因です。
天然ものと、養殖の違いは?
養殖はエサで身の色を変えるなど、人工的にいろんな操作をしています。また、狭いいけすは食べ残しや糞などによる水質汚染で魚病が発生しやすく、予防のために抗生物質を投与するのが一般的。
ノルウェーでは抗生物質を使わない養殖場もありますが、養殖場から抜け出した鮭が野生の鮭と交わることで遺伝子汚染は懸念されています。
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