2017年2月21日
3月3日、ひな祭りの由来・桃の節句とは

灯りをつけましょ ぼんぼりに♪
お花をあげましょ 桃の花~♪と歌にも歌われている「桃の節句」が近づいてきました。
お子さんのいる家庭ではひな祭りの準備の時期ですね。
ひな祭りの3月3日は「桃の節句」と言われています。桃の節句についてご紹介します。
桃の節句の由来
桃の節句は上巳の節句とも呼ばれ、現在では女の子の幸せを祈り、健やかな成長を祈って雛人形を飾りますが、もともとは中国から伝わった暦上の節目の日で、1年に5つある節句の1つです。この五節句には桃の節句のほか、5月5日の端午の節句、7月7日の七夕などがあります。古代中国で陰暦3月最初の巳の日(上巳)に杯を水に流して身を清める禊ぎの習慣があり、この習慣と、京都の貴族の子どもの人形遊びが合わさって「3月3日の雛祭り」の原型になったと言われています。
そんな雛祭りの日になぜ、「桃の花」を飾るかご存知ですか?桃の原産地は中国なのですが、その中国で桃は仙果(神仙に力を授ける果実)と呼ばれ、昔から邪気を祓い不老長寿を与えるとされていました。日本でも、神話の世界で黄泉の国に行ったイザナギノミコトがイザナミノミコトに追いかけられて、桃の実を投げて逃げ切った、という話があります。なので、桃の実には「オオカムズミノミコト」という神様の名前があります。このように、桃には特別な力、魔除けの力が宿っている、とされたので、邪気を払い、女の子の健やかな成長を祈願する雛祭りに欠かせないアイテムとなったという説もあるようです。
桃の節句にぴったりの「桃の花」
らでぃっしゅぼーやで宅配している旬の野菜セット「ぱれっと」では、今年も和歌山県紀の芽の会の蓬台(ほうだい)さんの桃の枝をお届けいたします。(※)「野菜や果物だけじゃなく、季節を感じられる何かをお届けしたい」と始まった桃の枝のお届けですが、蓬台さんに聞くと「天候に左右されながらではありますが、何とか約20年続けてこれました。」と仰っていました。昨年も今年も、年が明けてから西日本でも雪が積もるほどの寒波が襲来し、無事に桃の枝がお届けできるか心配でしたが、なんとか大丈夫のようです。
※ぱれっとの種類によっては入らない場合もございます。
お届けする「桃の花」ですが、食べる桃とは異なる「花桃」と呼ばれる種類です。品種名は「矢口(やぐち)」といいピンクの八重の花をつけます。他にも、白い花の「関白」、紅白に咲き分ける「源平桃」などの花桃の品種があります。
紀の芽の会の蓬台さんは、らでぃっしゅぼーやのお客さんのために、約60本の「矢口桃」を管理してくださっています。「毎年害虫にやられて5本くらい枯れちゃうから植え足してるよ」とのこと。また、桃の枝は2月10日頃に収穫して、「室(ムロ)」と呼ばれる施設で温度を上げて咲きかけの蕾にしてから、らでぃっしゅぼーやの物流センターに届けてくださいます。お客さんに届いて3月3日頃に花がきれいに咲くように、という蓬台さんの心遣い、とっても有難いです。今年も可愛らしい桃の花でみなさんが春を感じてくださると嬉しいです。
ひな祭りにはホームパーティ料理もぴったり。
こちらのレシピを参考にしてくださいね。