日本はたまご後進国?大量消費国ニッポンの養鶏事情

日本はたまご後進国?大量消費国ニッポンの養鶏事情

国民1人当たりの卵の消費量が世界第3位を誇るほどの卵好きの日本人。

でも、生産現場となる養鶏の実情は?世界の動向とともに考えます。

 

世界はケージから平飼いへ

日本人は年間1人あたり330個もの卵を食べています。

しかも、食料自給率の低い日本にあって卵の自給率は95%以上。

さらに「物価の優等生」の異名を持つほど、価格が安定していますが、その安さの裏で鶏が多大な負担を強いられています。

 

この“安価で大量に”を実現しているのが「ケージ」による飼育です。

 

日本では90%以上がこのケージ飼いを採用。効率を優先し、1羽あたりの平均のケージ面積はB5サイズ(約430cm²)程度で、窓がなく風や光の入らないウインドレス鶏舎も少なくありません。

 

過酷な飼育環境の見て見ぬふりは、欧米では「※1 アニマルウェルフェア(AW)」に反するとして見直しが広がっています。

 

EUでは2012年から従来型ケージを禁止。平飼いや鶏舎外も含む放牧、またはエンリッチケージといって「1羽あたりのケージ面積が750cm²以上、巣箱や止まり木を設置する」などの最低基準が設けられた改良型ケージのみが認められています。

 

法律で規定されているため、破ると罰則が与えられます。また、アメリカでも同様に従来型ケージを禁止する法律を設けた州もあります。

 

欧米と比べ、後れている日本。ロンドンやリオ五輪ではAWに対応した食材調達が行われてきただけに、東京五輪に向けて、日本でもAWの取組みに力入れる必要があります。

 

鶏は本来、朝起きたら羽ばたき、毛づくろいをし、砂浴びで羽をきれいにし、1日に1万回以上地面をつつく本能をもっています。

 

鶏の苦しみを止めることができるのは、私たちだけ。安さの裏には理由があることを知り、選ぶことが大切なのではないでしょうか。

 

※1 アニマルウェルフェアは、一般に日本では「動物福祉」とされていますが、畜産においては「快適性に配慮した家畜の使用管理」と定義されています。

 

10%にも満たない日本の平飼い率

 

 

 

 

採卵養鶏農家へのアンケート調査※2の結果から日本の平飼いの状況を見ると、棟数比較で平飼いはわずか6.4%にしかすぎない。

 

※2 『採卵鶏の飼養実態アンケート調査報告書』(平成27年3月)公益社団法人畜産技術協会より。アンケートは、採卵養鶏農家724件に実施。回答率は55.0%であるため平飼いの比率はおおよその傾向です。

 

鶏たちの自由と快適さを守る、こまやかな管理

ケージ(飼育方法と特徴)

鳥かご(ケージ)で飼う方法。

効率を優先し、光も風も入らないウインドレス鶏舎で、ケージを何段も重ねて1坪あたりの平均面積は20cm×21.5cmという狭さ。

らでぃっしゅぼーやでは、飼育方法に制限を設け、ゆるやかな密度を保ちながら、鶏のストレスが少ない環境で飼育しています。

 

平飼い(飼育方法と特徴)

鶏かご(ケージ)に入れず、自由に動き回れるようにした飼い方。

らでぃっしゅぼーやでは、1坪あたり18羽以下、自然光や風が入る鶏舎、止まり木の設置などの飼育基準を設けています。

鶏はくちばしで地面をつついたり、体を地面にこすりつけて羽をきれいにする「砂遊び」をしたりと、鶏本来の習性にそった生活ができるように配慮しています。

 

作業の違い

採卵から次の採卵までの一般的な作業工程を比較 

 

『ぱれっと』でお届けしている卵は全て平飼いたまご!

『ぱれっと』の平飼いたまごの生産者については、お届けした卵のパッケージに同梱されているご案内をご覧ください。

※『ぱれっと』でお届けしている平飼いたまごの契約生産者は、各センターごとに決まっております。

 

1.長野県松本市(農業組合法人 会田共同養鶏) 

太陽の光、自然の風を浴びながら、羽を広げて自由に飛びまわり、安全でおいしいエサをおなか一杯ついばんでいます。

 

2.青森県南津軽群(常盤村養鶏農業組合)

豊かな自然のなか、開放鶏舎による昔ながらの平飼いで飼育。

ストレスを与えない環境づくりをしています。

 

3.埼玉県大里郡(有限会社 丸一養鶏場)

 毎日の食卓に欠かせない卵を通じて、マニュアルフェアの理念に基づき、鶏と人の幸せに貢献します。

 

4.北海道雨竜郡(共働学舎沼田農園)

ゆったりした環境で育て、エサは地場の小麦や米、ホタテ貝殻、かぼちゃ最レージなどを自家配合しています。

 

5.北海道有珠郡(農業たつかーむ)

 “たつかーむ”の卵は、四面を開放した鶏舎でのびのびと暮らす雌鶏と雄鶏から生まれる有精卵です。

 

6.北海道帯広市(有限会社 くさなぎ農園)

自社農園でつくっているかぼちゃと小麦のサイレージ(乾燥していない漬物状態のエサ)がコクのある卵をつくります。

 

7.岡山県瀬戸内市(株式会社 Mt.ベア―) 

自然光が入る開放鶏舎で、余分なストレスをかけないようにすることで、心身ともに健康な鶏を育てています。

 

8.三重県多気郡(株式会社 地主共和商会)

数値でチェックしたストレスの少ない方法で飼育。

「感謝と夢」をモットーに生みたての有精卵をお届けします。

 

9.山梨県甲斐市(黒富士農場)

鶏たちの目線で平飼いに取組む向井さん。
卵を取り巻く現状とあるべき姿について、養鶏場を訪ねてきました。
詳しくはこちら

 

『ぱれっと』とセットでご注文いただくとお得です

野菜セット+平飼いたまご(10個付)+477円(税込み) 単品購入より79円お得!

野菜セット+平飼いたまご(6個付)+355円(税込み) 単品購入より38円お得!

 

おいしい卵もセットにできる!『ぱれっと』

 

安心·安全·健康のためのらでぃっしゅぼーやの基本方針

らでぃっしゅぼーやでは、取り扱う卵について次のような基本方針を定めています。

 

飼育!「平飼いを推奨」

鶏の行動が制約されず、健康が維持しやすい状態が保てる自然光の入る環境での平飼い を推奨。

止まり木などの導入、衛生面の確保が望ましい。

 

飼料!「非遺伝子組換え」

成鶏の飼料は、主要原料のトウモロコシだけでなく、油の搾り粕などの飼料原料も、原則、非遺伝子組換え分別の原料を使用すること。

 

投薬!「投薬予防投薬はしない」

成鶏に対して、予防目的で抗菌性物質を使用することは不可とする。

 

ケージについて

より多くのお客様にらでぃっしゅぼーやの卵をご利用いただくため、「安心·安全·健康」に「お求めやすさ」をプラスした「開放型鶏舎によるケージ飼育」の卵(会田養鶏の『純国産鶏さくらたまご』)も取り扱っています。

 

安全性への影響が高い飼料は、基本方針を変更せず、非遺伝子組換え·ポストハーベストフリーとします。

 

また、ケージ飼いであっても極力親鶏たちの過ごしやすい環境に配慮して、自然の光や風を感じることができる開放型鶏舎で、1つのケージに2羽以内2段までの設置とすることで一定の空間を確保しています。

 


 

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