【産地紹介】牛・豚・鶏のアニマルウェア

【産地紹介】牛・豚・鶏のアニマルウェア

家畜は最後には人に食べられる命です。
それでも生き物らしくその命を全うさせるべき。
こんな考え方から産地を選び、平飼いや放牧などの飼育技術を生産者とともに築いてきました。 

育てる人。それぞれの想い。

たんかく牛 短角王国 高橋ファーム
夏山冬里、自然のサイクルでのんびり育てる

 

襟裳岬に遅い春が訪れる5月、牛たちは里の畜舎から海風の吹き渡る牧草地へと移動し、12月までを大自然の中でのんびりと過ごします。仔牛はここで母牛のお乳を好きなだけ飲み、ミネラルたっぷりの牧草を食べて育ちます。脂肪が少なく肉本来のうまみが豊かなたんかく牛の赤味肉は、こんな環境のなかでこそつくられるのです。

和牛の代表格である霜降り牛は狭い檻の中で過剰なカロリーを与えられ、中性脂肪たっぷりに育ちます。また、ホルスタインの仔牛は、一度も母乳を飲むことなく保育ロボットから人工ミルクを与えられることも。母乳に含まれる免疫をもらえないため病気にかかりやすく、抗生物質が欠かせなくなります。

元気な仔牛の中には、牧柵から出てしまう子もいますが、生産者の高橋祐之さんが大声で呼べば、急いで帰ってきます。

「放牧が主体の酪農は、牛と人間がきちんと関係を作っていないと野生生物になってしまう。それだけに、手をかけ大切に育てているつもりです」 そう話してくれた高橋さん。いつか手放すその日には、かならずご自身が最後まで付き添って行くと決めているそうです。

丹沢高原豚中津ミート
デリケートな豚にストレスのない環境を

神奈川県は丹沢山地の麓にある中津ミートは、「丹沢ハム工房」のブランド名でおなじみの生産者さん。無添加・自然派にこだわり、養豚から精肉加工までを一貫して行っています。

中津ミートの広く開放的な豚舎は、1頭あたりの床面積が一般的な豚舎の2倍にあたる1.5?もあり、床には土着微生物を培養して間伐材のチップと混ぜた発酵土を敷きつめています。微生物の働きで糞尿の臭いが分解され、お腹の調子も良くなるのだとか。夏は風通しがよく、冬は温かな環境のなか、豚たちは厚さ1.2mのふかふかの土の上で遊んだり寝転んだりして過ごします。

社長の松下憲司さんが飼育法にこだわり始めたのは1980年代以降。獣医師グループの勉強会に参加して、アニマルウェルフェアを知ったことがきっかけでした。

「命を暮らしの糧にさせてもらっているという感謝の念はずっとありました。ただ、動物の苦痛への配慮という点では、意識が薄かった。豚本来の行動や習性を理解して育てるのは、とても大切なことだと感じました」

そう語る松下さん、毎年欠かさず、地元大山の阿夫利神社で供養祭を行っているそうです。 

国産若鶏 秋川牧園
人間の都合で育てず、手間ひまかける

 

秋川牧園は、昭和60年代から飼料の安全性に着目し、「抗生物質無投薬」、「残留農薬なしの飼料」にこだわってきました。後に遺伝子組み換え作物が登場すると、いち早く非遺伝子組み換え飼料の確保に成功するなど、安心・安全を追求し続けています。

「食べる人のリスクを考えると、農薬や抗生物質の使用にはどうしても抵抗感がありました。それならどうすればよいかというと、結局はきめ細かく、手間ひまかけて育てることに行きつきます。しかし、そんな生産の現場を食べる人が見ることはありません。だから、真っ暗な鶏舎でぎゅうぎゅう詰めになっている薬漬けの鶏が、そうとは知られずに流通しているのです」

そう語る秋川正社長は、自信を持って育てた鶏が食べられるとき、「いただきます」と言ってもらえることで報われたと感じるのが日本の畜産家だと言います。

「アニマルウェルフェアって非常に西洋的ですよね。もちろん、どういう飼い方が家畜にいいのかということは、日本の生産者も経験的に知っています。ただ、科学的にアプローチするという点はぜひ取り入れたいと思います。新しい気づきが得られるのではないでしょうか」

 

秋川牧園は日本で初めて抗生物質不使用の若鶏の飼育に成功した、草分け的存在。
残留農薬、ポストハーベスト農薬フリー、非遺伝子組み換えなど、安心・安全の追求は徹底的です。

 

いかがでしたでしょうか。

らでぃっしゅぼーやの取り組むアニマルウェアはこちらも参考にしてください。

アニマルウェルフェアとは。BSEで見えた家畜にとってのいい環境。

【産地紹介】平飼いたまごとは。丸一養鶏場の卵。


 

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次回もお楽しみに。