野菜ジュースは効果があるのか?野菜ジュースの基礎知識・メリット・デメリット

句を迎えた野菜たちは味も香りも格別です。
でも日々の食卓だけで1 日の必要量を摂るのはけっこう大変なもの。
がんばっても不足しがちな栄養素を手軽に補える野菜ジュースはいかがですか?
「野菜丸ごと」と「野菜ジュース」は同じ栄養価?
トマト、にんじん、ほうれん草など、たくさんの野菜をぎゅっと搾った野菜ジュース。
たしかに丸ごとそのまま入っていますが、生野菜とまったく同じ栄養価ではありません。加工の際に失われる栄養素もあれば、逆に摂りやすくなる栄養素もあります。
たとえばビタミンC や食物繊維はジュースにすると減少してしまいますが、鉄やナトリウムなどのミネラルやカロテノイドはそのまま残っています。塩分の排出を促すカリウムは水に溶けやすいので、煮野菜よりもジュースのほうが摂りやすく、リコピンやβカロテンは生野菜よりジュースのほうが、効率よく補えます。
野菜ジュースのメリット・デメリット
メリット
1.リコピンやβカロテンは、生野菜より効率よく補える。
2.鉄・カリウムなどはそのまま残っている。
3.野菜不足を補える。
4.野菜を手軽に摂れる。
デメリット
1.ビタミンCや食物繊維が加工の際に減少。
2.商品により塩分や糖分の摂りすぎに注意が必要。
3.商品により添加物に注意が必要。
4.よく噛んでゆっくり食べる行為には結びつかない。
ファイトケミカルも摂りやすい
食事の基本はあくまでも料理を咀嚼して、それぞれの素材の香りやうまみを感じながら食べること。たとえばきんぴらごぼう一皿で、2〜3g の食物繊維が摂れます。これをしっかり噛むことで、じっくり味わうとともに食べるスピードが抑えられ、血糖値の上昇がゆるやかに。食べるという行為には、栄養以外のさまざまな効果があるのです。
厚生労働省は、成人が1日に摂る野菜の目標値を350g以上としていますが、日常的な食事だけではどうしても不足しがち。それをジュースで補うのは理に適っています。緑黄色野菜の強い色や香りには、リコピンやカロテンなどビタミンやミネラルとは別の有効成分(ファイトケミカル)が含まれています。これらが摂りやすいのは野菜ジュースの強みです。