子どもの不調におすすめ健康法。「足首くるくる」自宅で出来る簡単ケア

子どもの不調におすすめ健康法。「足首くるくる」自宅で出来る簡単ケア

 

 

東洋医学の基本は、日々の「ご自愛」です。

心がけから始める健やかな身体とこころの整え方を均整飾の中野史朗さんがやさしくガイドします。

 子どもにまず「足首くるくる」

 

私の施術所ではよく子どもたちの不調を施術させていただきます。数年前に来院した4歳の女の子は、中耳炎を数か月に1 度繰り返していました。繰り返す原因が分からないということで、私の所にやってきたそうです。

施術を始めると、ものすごく警戒、緊張していて、最初の日は左右の足首をくるくる回すことを中心に施術を終えました。2週間後にもう一度来てください、とお伝えしたのですが、次にその子が来たのはそれから6 か月後でした。中耳炎はその間全然再発しなかったそうですが、数日前から耳が変と言うとのこと。また足首を中心にお腹と頭も施術しました。3回目に来たのはさらにそれから半年後。その聞も中耳炎は一切出なかったとのこと。ほとんど足首をくるくる聞していただけなのに、そんなに効果が上がるとは、と施術した私がびっくりしました。

この連載を読んでくださる親御さんの中には、お子さんの中耳炎、鼻炎、端息、アトピ!といった不調に、悩んでいる方も少なくないと思います。お医者さんから出された薬をあげ続けてよいのか、と不安になることもありますね。
そんな時、東洋医学は威力を発揮します。それも専門家ではなく、親御さんがやっても十分に効果があげられる方法があります。それがこの「足首くるくる」なのです。足は経絡(けいらく)というツボとツボのネットワークによって内臓と繋がっています。足や足首を動かしてあげると、この経絡が内臓の働きや、リンパと血液の流れをよくしてくれます。ふくらはぎまでもんであげるとさらに効果的です。
この方法はどんな不調の時にでも対応できます。お腹が痛い時、下痢や便秘の時、風邪の時、熱がある時・・・。モミモミくるくるしてあげてからもう一度熱を測ってみてください、きっとびっくりされると思います。また、親子のとてもよいスキンシップにもなります。ぜひ、取り入れてみてくださいね。

 


中野史朗(なかのしろう)

均整飾・整体富市。東京・品川区の治療院「開音堂」で多くの患者さんと向き合う。均整、銭灸のほかオステオパシーの研究や通訳・翻訳も手がける。お子さんに怖がられないよう、白衣を着ないのがポリシー。著書に『からだをほぐす こころをゆるめる』(税話社刊)