たけのこのあく抜き・下処理はどうしたらいい?

旬な食べ物は味が濃くておいしいですよね。
季節それぞれに旬の味覚がありますが、春には春ならではの食材があります。そのなかでも「たけのこ」は、春を感じることのできる食材としてイチオシです。
そこで、ここでは生のたけのこをおいしく食べる方法についてご紹介していきます。
たけのこの種類として代表的なのは孟宗竹
スーパーなどで一般的に売られているたけのこは、孟宗竹(もうそうちく) という種類です。
その特徴は、大型で肉厚、実は白くてやわらかいこと。また、えぐみが少なく、独特のうまみと歯ごたえがあります。
煮物や焼き物、炒め物の調理に使われます。
また、風味もよいのでお吸い物にもおすすめです。
たけのこは便秘の解消に効くってホント?
食卓に春を届けるてくれるたけのこですが、実は多くの栄養素が含まれているのです。特に注目したいのは食物繊維とチロシン。
食物繊維は、腸の環境を整えて働きを活発にしてくれるので、便秘の改善に効果があります。腸の調子がよくなれば、お肌の調子もよくなるので美容効果も期待できます。
次にチロシン です。チロシンは、タンパク質に含まれるアミノ酸の一種です。神経伝達物質の原料になり、脳や神経の働きを活発にします。
記憶力や集中力を高める効果があると言われています。ただし、チロシンを摂りすぎると、シミ・そばかすを濃くしまうことがあるので注意が必要です。
おいしいたけのこの選び方ってあるの?
たけのこの特徴が分かったところで次においしいたけのこの選び方についてです。
■皮の色が薄くツヤがあるものを選ぶ
全体的に皮の色が薄いものを選ぶようにしましょう。皮が濃い茶色になっていたら、育ちすぎでえぐみが強くなっています。また、このときにつやも見ましょう。皮につやがあるもののほうが新鮮です。
■切り口が白いものを選ぶ
たけのこは時間が経つと切り口が変色してきます。切り口が白いほど新鮮なものになるので、白いものを選びましょう。
■太くて短いものを選ぶ
太くて短いものはやわらかくてあくが少ないという特徴があります。逆に細いものは硬くてあくが強くなっています。
たけのこはあく抜きが必要?
おいしそうなたけのこを選んだら、できるだけ早くおこなうべきことが、あく抜きという作業です。
生のたけのこを調理に使う前には、必ずあく抜きをしてください。なぜかというと、たけのこには、口の中をしめつけるようなえぐ味が含まれているからです。まずはそれを取り除く必要があります。
たけのこのあく抜き方法&保存方法
それでは、あく抜きの準備から始めましょう。
■あく抜きに必要なもの
米ぬか:1カップ程度
米ぬかは、精米所やスーパー、無農薬の玄米を取り扱っているお米屋さんにあります。
唐辛子:1本
唐辛子には、えぐ味を少なくする効果があります。
深さのあるお鍋
たけのこ全体が浸る深さがあるものを用意してください。
■あく抜きの手順
①たけのこの先端部分を斜めに切り落とします。
②切り落とした部分に縦に包丁を入れます。深さは、1〜2cmを目安にしてください。切れ目を入れることによって火が通りやすくなります。
③深さのある鍋にたけのこを入れます(重ならないように注意してください)。その後、米ぬか、唐辛子を入れて、水を注ぎます。
④強火で沸騰するまで待ちましょう。その後、弱火で60~90分程ゆでます(1kg以上のサイズの場合、3時間が目安になります)。
⑤たけのこの一番太い部分に串を刺して火通りを確認したら完了です。
■保存方法
①お鍋ごと冷ましましょう(このときの米ぬかのゆで汁は後で使うので取っておいてください)。
②粗熱を取ったら、よく水ですすぎ米ぬかを洗います。そして切れ目を入れたところから手で皮をむいていきます。
③皮がむけたら、たけのこを上部・下部と2分割に切ります。上部(穂先から真ん中)は縦切りに、下部(根元)は厚み5mmぐらいで横切りにします。
④深めのタッパーなど保存容器に先ほどの米ぬかのゆで汁を入れ、そのなかにたけのこを浸します。水でもよいのですが、えぐ味が残っていることもあるので、米ぬかのゆで汁がおすすめです。
⑤保存期間は冷蔵庫で5日間ぐらいです。ただし、水は毎日とりかえます。その際には米ぬかのゆで汁でなくても大丈夫です。
たけのこを使った簡単レシピの紹介
いつものお料理に、先ほど保存したたけのこをプラスすると、グッと春らしくなります。
シャキシャキとした食感も楽しめるので、煮物や揚げ物、お味噌汁などの具材に入れるのもおすすめ。
王道のたけのこご飯で春らしさを感じたい方は以下をチェックしてみてください。
「たけのこの旬や栄養って?春の味覚『たけのこ』のおすすめレシピ」
いかがでしたでしょうか?
たけのこの特徴や選び方、そしてあく抜きの方法などはお分かりにいただけたと思います。
下処理済みの水煮たけのこもよいですが、春をいっぱい感じたいなら生たけのこ。簡単な下処理をして、旬なたけのこ料理を作ってみませんか?
らでぃっしゅぼーやでは、たけのこをはじめとする新鮮な山菜をご用意しています。
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