なぜ、農薬を使わざるを得ないか

なぜ、農薬を使わざるを得ないか

「なぜ農薬を使用せざるを得ないのか」よく聞かれる質問です。

その質問にお答えしていきます。

 

植物には「栽培種」と「野生種」があります

 

「自然界の植物は、農薬や肥料なんて使わなくても毎年生えているじゃないか」というお話、時折耳にすることがあります。

「栽培種」は、野生種が持つ「身を守る武器」であるトゲ、苦味、硬皮などを武装解除されています。極度に可食部を肥大、高カロリー化させた植物です。

 

自然のものである「野生種」と、1万年の農耕文明の間、さまざまに品種改良された「栽培種」とでは、まったく異なる植物と考えてよいと思います。

 

なお、現在の食料エネルギーを「野生種」だけで確保するのは不可能です。

 

生産者にとって農薬を使うことは

 

例として、ほうれん草には糸状菌(カビ)により発症する「べと病」という、人間にとっては風邪のような病気があります。

「べと病」はその「性別」と考えると分かりやすいのですが、性質の異なる「レース」という種類が存在します。現在、日本で確認されている「レース」は8つ。

栽培されているものには、レース1〜8に対して抵抗性が備わっていますが、品種によって「1」、「1〜3」などバラバラ。相対的に新品種ほど多くのレースに抵抗性を持ち、幅が多いほど本来の「食味・風味」から遠のきます。

 

ここでジレンマ!

 

できるだけ農薬を使用せずに栽培するには、食味のあまり良くない最新品種がつくりやすく、風味を求めるなら抵抗性の少ないやや昔の品種がおすすめ。

少し乱暴な言い方ですが、個人的には殺菌剤を1〜2成分使用しても「風味のよいほうれん草」が食べたいなぁ、と考えています。

 

生産者にとって農薬を使用することは、間違いなくコストの増加になります。使いたくて使う生産者はいないでしょう。
品種、生育ステージ、信条、経営などを秤にかけ、効果的で法律や独自基準に合致した農薬を使用するのです。

 

 

農薬に関する記事はこちらもご覧ください。

農薬とは。農薬商品は4,000件、一方で農薬の「有効成分」は550程度の成分

 


 

 

いかがでしたでしょうか。

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