2017年6月8日
刺激的な週イチの箱

私、月曜の夜に帰宅すると玄関(アパート)にぱれっとが鎮座しています。この時代、中身の確定していないモノが届くってそうはないですよね?
ぱれっとは、日本中に散らばる親族や友人から、相手を思い遣って送ってくる箱なんだと思います。ただ、フタを開けるまで中身がわからない。なぜなら、親戚や友人たちは健康や楽しい食卓のため! と考えてはいますが、細かな好き嫌いなどを気遣う繊細さは……。畑や天候と相談した結果を送ってきます。それがあまりにも親戚や友人、畑の身勝手にならないよう、らでぃっしゅぼーやは毎日送り手と中身を相談しています。
ぱれっとの珍しい野菜や果物は、話のネタに家族の世界を少し広げることにも役立つかも。クラスでうちの子だけがこの野菜を解っている。検索で「知っている」のではなく、自分の五感で「解っている」。大人は、ずっと嫌いだと思っていたけど食べてみたら食わず嫌いに気づくかも。いや、やっぱり嫌いなことを強く再認識するかも。同じものが続く箱を相手に、料理の創意と工夫が身につくかも。
多様な土壌、気候で栽培された各々が独自の風味を持つ野菜。そんな野菜や果物たちを「少々、無理矢理に」摂ることができます。細やかな気遣いをしないがゆえ、いろいろな種類が摂れて本当の意味であなたや周りの人の健全な身体、食卓の楽しみを演出してくれる。一生で7万回を超える食事の回数。これは放棄できません。ならば、少しでも食卓が楽しくなったら人生はかなり「良かったもの」と言える気がします。
何でも自分で選び、省き、捨てることのできる時代、ぱれっとは刺激的な週イチの箱、私はそう思っています。