「花粉症にきくツボ」つらい花粉症にお悩みの方必読!東洋医学で花粉症対策

「花粉症にきくツボ」つらい花粉症にお悩みの方必読!東洋医学で花粉症対策

東洋医学の基本は、日々の「ご自愛」です。

心がけから始める健やかな身体とこころの整え方を均整師の中野史朗さんがやさしくガイドします。

今回は「花粉症」対策についてです。

花粉症と向き合うために心がけたいこと

 

東洋医学的に考えますと、花粉症の時期は年に1度の身体の大掃除、デトックスのチャンスでもありますから鼻水と涙を流して春を過ごすのも悪くはありません。しかし、なかなかそうも言っていられませんので、ぜひ次のことを心がけてください。

 

まず腹八分目、いや七分目を心がけましょう。そしてお砂糖の入っている甘い物をやめましょう。鼻の症状は牌(消化器系全体)に関係します。また、お砂糖は目の症状に関係する肝(肝臓と、胆嚢)にも負担をかけます。

 

乳製品も出来るだけカットしたほうがよいでしょう。古来、東洋では乳製品を多くとることがあまりなかったため、東洋医学的にみると乳製品の身体への影響や、どの臓器に負担をかけるかなどの考え方はありません。ただ、さまざまな症例をみてきた私の経験、そして現在乳製品について論議を呼んでいることは事実です。アメリカではアレルギーの治療に甘い物と乳製品の制限を指示する医師もいるそうです。乳製品は、たしなむ程度にしてはいかがでしょうか。

 

花粉症対策には、身体を温めて免疫力をアップ!

 

ほかに、足のツボ押しや背中のツボを温める方法をご紹介します(下のイラスト参照)。以前からご紹介している、免疫力を上げるための、足の指をくるくると回したり、目や鼻を温めても良いでしょう。身体全体を温める半身浴、足湯も出来るときは積極的にやってください。

説明イラスト

?粘膜のトラブル、イライラに「大都(だいと)」「行間(こうかん)」・・・親指の内側の「大都」というツボは、粘膜のトラブルに効くといわれています。軽く押さえるとかなり痛いと思いますので、ほどよい強さでよく揉んでください。また「行間」は、高ぶった気持ちを鎮めたいときによく揉んでください。

 

?血液循環、免疫力を高める「大椎(だいつい)」「風門(ふうもん)」「肺兪(はいゆ)」・・・花粉症の方は肩や首が凝っている方が多いようです。電子レンジであたためるホットパックを使って、首筋から肩甲骨の聞のツボをよーく温めてください。頭や顔の血液循環を良くしたり免疫力を高めるツボです。

 

勇気のある方はチャレンジ。鼻うがいで花粉症免疫力をアップ!

 

水に海水程度のしょっぱさになるくらいの塩を溶かし、それを鼻から吸って口から出します。鼻の中の花粉を洗い流すだけでなく、鼻の奥の扁桃腺を強化し、免疫力を高めてくれます。注意点としては、鼻うがいをしたあとに液体がまだ鼻の中に残っている状態で鼻をかむと、液体が耳に流れて中耳炎になることもあるので、すぐに鼻をかむのはやめましょう。症状などにより合う合わないがありますので、お医者さんに相談してから行ってください。

 

 

少しでも、皆さまが気持ちの良い春を過ごせることを祈っております。

 


中野史朗(なかのしろう)

均整師・整体師。東京・品川区の治療院「開音堂」で多くの患者さんと向き合う。均整術、鍼灸のほかオステオパシーの研究や通訳・翻訳も手がける。お子さんに怖がられないよう、白衣を着ないのがポリシー。著書に『からだをほぐす こころをゆるめる』(説話社刊)

 

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