いい土とは。土がつくる野菜の味。

いい土とは。土がつくる野菜の味。

今回の野菜のおはなしは、いのちの源「土」に注目します。
空気がたっぷり入ってフワフワで、微生物がいて…。
農薬に頼らない栽培法においては、「いい土」のことをよくこう表現します。
ではそれだけが「いい土」なのでしょうか?
「いい土」をつくることなど、できるのでしょうか?
土のあれこれを語り尽くします! 

「いい土」は育つ野菜が決める。そもそも土ってなんだ?

土、土壌とは、火山活動や地殻変動により堆積した火山灰や太古に形成された岩盤や、海底にたまった砂、生物の死骸などの鉱物が堆積、圧縮し、地殻変動で地上にあらわれたもの。それらが雨や風や生物的な風化を受け、細かな粒となり、そこに植物や生物の組織が合わさって形成されたものです。

すごく難しいですよね! 簡単に言ってしまえば、地球由来の鉱物とその上で生まれた生物が長い年月、熱や地下の圧力、風雨によって削られ、混ぜられ、堆積していったものです。パンに例えると、小麦粉が鉱物、塩や砂糖やバターが生物的なもの、それらを混ぜ合わせる作業や発酵や焼成が地下での圧力や風化といえます。

有機的な栽培の話をすると、「有機物が多く、フカフカで水持ちがよく、なおかつ水はけ良好な土」を「良い土」と評してきました。確かに、そんな土は「良い土」といえます。多くの品目が無理なく栽培でき、収量性もよい。肥料も効率よく効く。干ばつ、大雨にも強い。土壌病害も比較的出にくい。万能型土壌といえます。そんな土壌地域に生まれた生産者は、冗談半分で他の地域の生産者から「お前、百万円分、恵まれてるぞ〜」なんて言われます。

 

「いい土」はひとつだけ?

では、それ以外は「よくない土」なのでしょうか。答えはNO!。土壌の種類は単一ではなく、いくつもの種類、違いがあるのです。グライ土、灰色低地土、黒ボク土、褐色森林土、赤黄色土、黒泥土……。その中には万能型ではなく、クセのある土壌もありますが、そのクセを愛する野菜もあるのです。この組み合わせによっては、最高のカップルになることがあります。なぜあんなカップルが? という組み合わせは人間同様、土壌と野菜の世界にもあるのです。安定栽培・汎用性であれば前述したような土壌ですが、味が強い、香りが強い、栽培季節と土壌の性質が合うなど、その土壌ごとにお似合いな作物、栽培時季があるのです。

そこで季節によって産地をリレーするように、作物と土壌の組み合わせについても、もっと面白いカップルを!と考えて生産者と日々相談しています。土の多様性を知ると、野菜・果物が今まで以上に、とても複雑でそれぞれに光る個性が見えてくると思います!

 

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次回もお楽しみに。